セリーナ・フェネク
1981 年にオーストラリア人とマルタ島人の両親のもとに生まれ、現在は夫と名なしの猫と素晴らしく賢いインコと一緒にオーストラリアで暮らす。これまで、ローマの財宝の発見、がんからの生還、自身の結婚式での馬上槍試合、生業としてのアート制作、小説の執筆、そして目の前に出された奇怪で不思議な珍味を食すといった経験をしている。
彼女の作品は世界中の本や雑誌で発表されており、Tシャツから文房具、フィギュア、そしてジュエリーまで様々なライセンス商品として販売。これまで35か国以上の顧客やコレクターに購入されており、アートはセリーナにとって23 歳から生業となっている。
彼女は絵のコンセプトに一番合う素材を選ぶようつとめ、常に新たな方法に挑戦しており、そのため作品のほとんどは複数の素材から創られている。通常は水彩かアクリルで紙に描き、それにインクや鉛筆、パステル、そしてデジタル要素も加えて、自分のイメージする効果を創りだす。
「アーティストとして私が絵を描くのは、美と魔法を生みだす真の必要に駆られてのことです。その内なる必要性は、絵筆を紙のうえに置くことで満たされます。ですが、そこに魔法が生まれるのは人と分かち合われてからであり、喜びが生まれるのは誰かに見られてからです。ですから、あなたが私の作品を見て魔法が現実になることに、そして絵の具や鉛筆でとらえた私のイメージがあなたの目や心のなかで生命を吹き込まれることに、感謝したいと思います。私の作品が、あなたにとってインスピレーションとなることを願っています」
本作以外に、セリーナの作品はルーシー・キャベンディッシュの“Wild Wisdom of the Faery Oracle”や“Oracle of the Dragonfae”でも使用されている。